十五夜の思い出

暑い夏を乗り越え、ようやく涼しい秋が迎えました。私は、四季の中で秋が一番好きです。

秋といえば、食欲の秋や紅葉などを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、私にとって十五夜も秋のキーワードの一つです。

今年の十五夜は917日でした。仕事帰りに空を見上げると、明るい満月が浮かび、疲れを癒すような優しい光を放っています。

皆さんは、十五夜の由来をご存知でしょうか?調べてみると、十五夜は「中秋の名月」とも呼ばれ、旧暦の815日にあたります。旧暦は月の満ち欠けを基準に作られ、新月から新月までを1か月としています。そのため、15日前後には満月に近い状態になるのです。

日本には古くから月を眺めて楽しむ文化が根付いており、「お月見」という十五夜の風習は平安時代に中国から伝わったとされています。私の故郷の中国ではこの日を「中秋節」と呼び、祝日の一つとして祝い、家族で月餅などの丸い形の食べ物を食べる風習があります。月餅は甘いあんこやナッツ、卵黄などを詰めた生地で作られ、その形は円満を象徴しています。

日本では月餅はあまり見かけませんが、中華物産店には多く置いてあります。私は仕事帰りに中華物産店に寄り、月餅を手に入れました!

写真①.jpg写真②.jpg

一口噛んで、その甘い味わいが口に広がると、家族と一緒に月餅を食べながら眺めた満月の思い出が浮かび上がります。月を見上げると、まるであの温かい時間が戻ってくるような気がするのです。

大人になると、家族と過ごす時間が少なくなりますが、この特別な日には、離れた人々とのつながりを強く感じます。幸い、現在はスマホやインターネットの普及により、離れている人とも簡単に連絡が取れるようになりました。

(ちなみに、下の2枚は親から送られてきた月と月餅の写真です 笑)

写真③.jpg

写真④.jpg

忙しい日々の中で、人との距離が遠く感じることが多いかもしれませんが、このような特別な日に満月を共に見上げることで、遠く離れた人との思いを共有し、家族や友人との絆を深める大切な時間を得ることができます。

次の月見の際には、ぜひ大切な人たちと共に月を眺め、その美しさを楽しんでみてください。どんなに離れていても、同じ月を見上げることで心がつながり、素晴らしい思い出が生まれることでしょう。

Author of this article

日本都市技術株式会社

都市・土地の開発事業を企画から推進、完了までトータルでサポートいたします。

  • follow us in feedly
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ページ最上部へ